『整っていった自分史』
20歳でアトピー性皮膚炎を発症した私は
20代、30代の女性が当たり前にできることが出来なかったお化粧やヘアカラーやパーマなどが全くできず、洋服も化繊のものはすぐに痒くなり、洋服や肌着も制限された。
漢方との出逢いで希望を見出す
ただ、一進一退で思うようにすぐに良くなるわけではなかったので、焦る気持ちもあった。今なら早々には治らないことも理解できているが、当時の私は藁をもすがる思いだったので・・。
漢方薬局に勤めていた時
特に煎じる漢方を調剤する際、材料を計量するとかなり粉っぽいものが舞い、それによって肌が乾燥したり痒くなったりもあった。
本格的に薬膳の学びをスタートする
結婚によりしばらく仕事から離れている時に薬膳を学び始め、最初に習った先生から第1 回目の授業で言われたことに衝撃を受けた。
『朝にバナナヨーグルトを食べていませんか??』
はい!と手を挙げたわたし。『お腹緩くなっていませんか??』え!!なんで分かるの??先生は続けてこう言った。『バナナは体を冷やす性質があるので、体が冷えている人が食べるとお腹が緩くなります』
それって私のことだ…
まぎれもなく、私はお腹が緩かった・・。しかも、そういう人だと思っていた。先生から聞いた後、朝のバナナヨーグルトの習慣をやめたら、便が普通になった。これは本当に驚きで、以後10年以上朝にバナナを食べることはなくなった。
体質に合っていない食材は毒になることもある
当時、ヨーグルトにフルーツやきな粉や青汁パウダーなどを入れて朝食に食べるのが美容法として流行していた。良かれと思ってやっていたことが私には合っていなくて、むしろ体の状態を悪化させていた。この経験から、薬膳の世界の面白さに没入していった。学べば学ぶほど、『食材でさえ体質に合っていなければ毒になってしまう』ということがわかった。
人の体は千差万別
自分の経験から、人の体は千差万別で体質が違うということを認識し、体質に合った食材を摂っていかないと効果的ではない。
必要なもの、必要でないもの
体に良いものを摂りたいと思うのが一般的だが、自分の体に合わないもの、摂ることでバランスを崩してしまうものを控えるということも大切。私にバナナが合わなくて、冷え症が悪化していたように。
子供の頃から体が弱く謎の多い症状があった!!
幼少期に肺炎に2回もなりかけ、1日でも発見が遅かったら、手遅れになっていた。また、小学生までは風邪ばかりひいていて、発熱や扁桃腺を腫らし、気管支炎によくなっていた。
小2で目が遠視であることが判明。当時、遠視は栄養不良と言われていたので、ちゃんと食べさせているのに…と母はかなり嘆いていた。
中学生になると、空腹時に胃痛がすることが増えた。また、急に耳鳴りが出現し、30年近く続いていた。
大学生になると、いつもお腹が緩く、ガスが多く、緊張すると下痢していた。そして夜遅くまで起きていたり、試験勉強で徹夜すると、決まって翌日に風邪でもないのに発熱していた。
大学2 年でアトピー性皮膚炎を発症する。社会人になってからもアトピー性皮膚炎は悪化し続けた。口内炎もよくできていた。
薬膳を取り入れて12年たった現在、幼少期からのこのような症状は全く出現しておらず、51歳にして未だ老眼も出ず、これまでずっと運転は眼鏡指定でしたが、現在視力も良くなり、運転は裸眼で大丈夫になったのです。
普通、50代と言えばあちこちいろいろ体調の不安が出てくるお年頃。なのに、私はこれまでの人生の中で今が一番健康で元気なのです。
自分の体で薬膳のエビデンスを実証したと言えると思っています。薬膳のお陰で、随分と丈夫な体に変化でき、私の80代の心配性な母が驚いています。
子供の頃から目指していたわけではありませんが、このような全ての事象のお陰で、導かれるように薬膳家への道を歩むようになりました